トレイルライド日記

自分で計画した行程に基づいて、全国のトレイルやダートへ遠征に行くことが好きです。

10/29-30 四国1泊1日ライド[奥白髪林道ほか]

大学購買で中四国マップルを久々に立ち読みしたらムラムラと四国にMTBで行きたくなってしまったので、マップルを見て瞬時に面白そうだと思った箇所を適当につないで突発的に週末に1泊1日ライドへ。

本州からの土讃線の乗り継ぎが、鈍行では極めて不便だ。特急を使う場合、岡山乗換えならば土讃線大杉駅まで、京都駅の終電が17時51分頃なのに対して、鈍行のみ利用の場合の京都駅の終電は、なんと午前11時30分頃である。特急料金1800円ちょい課金するだけでここまで違いというか旨みがあるのか、ということで迷わず特急を利用。

29日(土曜)夜、わずか3両編成の特急南風の終電で大杉駅に向かい、道の駅大杉で仮眠し、翌朝から全力ライド。

先週の飛騨古川方面のMTBツアーの1日目では、かなり行程をキツく詰め込んだにも関わらず珍しく全て消化できて自信がついたので、今回も目いっぱい詰め込んだのだが...

夜が想像以上に冷え、たまらずレッグウォーマーを身につけて寝たのだが、これが結構キツく締め付けるレッグウォーマーで、朝起きたときには、上半身はピンピンしているのに下半身は1日走った翌日のような疲労感を感じていた。

しかも二度寝で完全に明るくなってからの出発(6時30分)というミス。

走っても先週のようなキレがない。

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道の駅を出発し、15kmほど離れた立川御殿を少し見学の後、仁河内へ。

途中で道に迷ったりしつつ600upほどした。展望は良く天気も良く満足。

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峠で奥白髪林道と接続。東から登ると全ダウンの奥白髪林道はマップルが言うほどガレてはいなかった。

この2本で20kmほどダートだった。

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続いて作屋敷林道へ。

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これも入り口が分かりにくかったが、集落で電波があったので、四国のダートマップを参照してクリア。

マップルでは「10kmほどの楽しい峠越え」だったが想像以上に長くキツく感じられた。300か400upくらいしたんじゃないかな?

足がむくんだ状態で走り始めていることによるペースダウンがここらへんから目に見えて感じ取れるようになった。

下りもまたガレており、早明浦ダム沿いに出たのは10時50分頃。

休憩の後、昨年のGWに走った同じ道を25kmほど流す。

基本ダム沿いだが後半はダラダラしたアップ。

もうかなりペースが落ちており、日中で暖かくなったこともありレッグウォーマーを脱いだが状況は変わらず。

後半は自念子林道の20km600upのダートと瓶ヶ森林道の800up待っている。

「今日はもう無理そうだな」と思っていた。

ペースが上がらない上にとどめに腹痛が。

昨晩からコンビニで消化の悪そうなジャンクばかり食べていたからか。

痛くなっては収まりを繰り返す。

途中、高知県道16号で、以前のGWでかなり気になったが日暮れが近く接近を断念した旧道の隧道を見学。

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橋が岩の中に吸い込まれる、というか突貫しているようなダイナミックな道だ。隧道は素掘りで、ゴツゴツした四角形。しかも内部で屈曲までしている。

これをリベンジで見れたことにとりあえず満足。

さて、国道に合流し、自念子林道方面に行くには左折、瓶ヶ森林道および道の駅方面は右折。ここで腹痛が尋常ではない程になり道の駅に飛び込むことを決意。

マジで下痢を漏らしそうになりながら、人生で最も過酷だったに近い2kmを走りトイレへ駆け込む。

ここで30分ほどロス。

半分呆然としながら自念子林道の情報を再度調べると、月夜沢林道のような路盤消失系の、自転車でも突破できない類の崩落により現在通行不能との情報が。ここに来る前になぜ目に付かなかったのだろう。

時間も既に13時30分。

「せっかくここまで来たのだから、瓶ヶ森林道だけでもピストンで登ろう」

と思った。

快晴ではるか上の道がクッキリ見える状態である。

昨年GWでは、瓶ヶ森林道&石鎚スカイラインの日だけガスガスだったので、そのリベンジを果たすのも今回もライドの目標の一つだった。

だが、ノロノロと出発しても、内容物を出し切ったはずの腹から悲鳴が。

国道の現寒風山トンネルと旧道峠道の分岐でへたり込む。

時間は14時。

今から旧道峠道を500upして登りつめれば、峠にある瓶ヶ森林道との分岐点からピストンを決行するか、或いは伊予西条に向けて降りるかを決められる。選択を先延ばしにできる訳だが、体調もボロボロの状態でその分岐までの500upすらこなせる自信が無かった。それにそんな状態で瓶ヶ森林道(最も展望の良い最高所は現在地より1000up)に行ったとしても、ピストンの帰りはクソ寒い夕暮れからのナイトランになるだろう(今回、四国ということで防寒装備はナメていた)。

だが今、目の前には5kmもの長大な現寒風山トンネルが口を開けている。

この道を通れば、全ダウンで伊予西条市街に辿り着き、輪行して帰れる。

自分を追い込めない、至極都合良く行動しようとする性根がここで働き、結局そのまま現トンネルで帰ってしまった。

自分としてもまたしても弱さを痛感したライドだった。

次回四国に来る時は、快晴の瓶ヶ森林道と石鎚スカイラインのみに絞ったライドにしようと思った。

あと、序盤の30kmのダートは、「四国のダート」を味わうにはもってこいな感じでした。

体調面などの問題で心の余裕があまり無かったため、それ以上のインパクトを得ることはできず、先週の飛騨方面のライドに比べると、蛇足感が若干否めない遠征でもあった。

でも行けるうちに色々走っとくことは意味があると思う。