3/10 花背峠~R477~京北~栗尾峠~京見峠
この日は京都を離れる前にドロップハンドルのツアー車でどうしても行きたかった、超王道舗装路練へ。
京都という立地の神さを体感できる王道コース。あまりにもありふれたコースではあるが、京都を離れると途端に有難さが分かるコースである。
が、行きしなに二軒茶屋のミニストップ辺りで路上の変な金属を踏みつけたようでリアのマラソンタイヤがサイドカット。一瞬で空気が抜けた。
このミニストップ~市原ローソンにかけての路側帯が無く交通量が多い一帯は普通に走っても嫌なものだが、パンクを誘発する落下物も多い。実際、4年前は花背TTに行く際に釘が貫通して、泣く泣く押して帰った因縁がある。それと同じエリアで今度はサイドカットとは...。
が、今回は前回とは異なり不屈の精神でサイドカット箇所をクリアファイルの切れ端で補修したので走れるようになった。
そのまま学生時代最後の花背峠登坂へ。
登っていて2回目の九十九辺りで、そういえばボトルに満タンに入れた水を捨て忘れていたことに気づいたが、もうそんなことはどうでもいい。ひたすら全力で登った。
結果は22分2秒。
全力で登れたということだけが大事で、もうあとのことはどうでもよかった。さわやかな余韻さえ感じられる登坂だった。
水場に戻って湧き水に詰め替え、後の行程を消化する。
峠より北は少し雪が残っており(昨晩冷え込んで降ったようだ)指ぬきグローブの手は完全に凍えてしまった。
歯を食いしばりながら、早く終われと祈りながら舗装路を下るという、端から見たら異常な状況だった。下っている途中で、逆から登ってくるローディーを見かけた時も、「登りで体を温められるなんて羨ましい。登り坂が恋しい」と思い、これまた異常な心理状態だった。
下り切ってからはR477を流す。
こういう微アップ微ダウンフラットの舗装路を流すのは、MTBよりも完全にドロップハンドルの自転車に軍配が上がり、快適に感じられる。
が、始終向かい風だった。
風が吹くとき、その向きを2方向に成分分解したとしても、追い風になる確率は20%くらいな気がする...。ましてや進行方向に対して完全な追い風になるのは5%くらいじゃないか?少なくとも自分はほとんど経験したことが無い。いつも向かい風である。
それにしてもおかしいのは、同じ道を往復する際も「行きは向かい風、帰りも向かい風」ということが往々にしてあることだ。
この日の向かい風は、まだ抗ってやろうという闘志が湧くくらいのものだったので、そのままR477を流して京北へ。
その後、栗尾峠を登ったが、峠付近が伐採されていてますます展望が良くなっていた。
峠付近には、まるで南アフリカ-レソト国境のSani Passの超絶ミニチュア版のような線形の作業道がつけられていた。
その後、京見を経由して帰京。
始終、快晴の土曜日の割には車が少なめだったので良かった。
そして、京都の立地の神さを改めて思い知ることが出来た。