2/28 OH(北行)~D(B)~陵入り口チャレンジ登り~D(D)
この日はOH方面でトレーニング。
OH方面に行く際は、まとまった登りをこなすのではなくトレイルの登りを中心にこなすXC練要素が強い。
この日はすこぶる調子が良く、今まで一度も出来なかった「OHの大谷側の入り口から、山頂を経由してK峠の出口まで足をつかずに走る」ことが一発で出来た。
途中の最難セクションのみインナーローを解禁し、あとは全部センター縛り。前回、こうしたXC練で最適なサドル高さを発見できたのも成功の要因かも。
次の目標は「OHの大谷側の入り口から178出口まで足をつかずに走る」ことだな...
今回成功したチャレンジよりもう一段階難易度は高いが、トレイルコンディションが良ければ近いうちに達成できそうな気がする。
次にダート、トレイルを経由してD(B)へ。
途中の稜線上のシビアな登り(2/26記事参照)は今回は普通に成功できた。やはり今日は調子が良い。
その後、D(B)を逆走すると現れるチャレンジ坂(同じく2/26記事参照)へ。
前回は合計25回くらい登ってようやく足をつかずにクリアできた登りだが、今回はなんと一発でクリアできた。OH(北行)の最難区間にしろ、こういうチャレンジ登りは、確固たる攻略ルートさえ分かれば、突破のハードルはかなり下がることを体感。
が、しばらく進んだ先で嫌らしく斜めに傾いた木をよけるところで無念の足つき。
悔しいので、この区間も確固たる攻略ルートを開発してから再チャレンジ。
結局、トータルで10度くらいチャレンジして、ようやくD(B)の廃林道終点から、その先にある峠(トレイルの交差点になっている)箇所までを足をつかずに登り切ることができた。
峠の交差点からD(白岩)方面に進むと、さらに1箇所チャレンジ登りがあり、それを上りきれば最終的なピークとなる。センターロー(32T×36T)でシビアなラインを突き抜ければギリギリ登れる坂である。今回はダメだったが、最終的にはこのピークまで足をつかずに登りきれるようになりたい。
こうしたチャレンジ坂を平定していく作業は昨年の自分を彷彿とさせるが、昨年の自分と違うのは、「センター縛りで登ること」もしくは「インナーローはやむを得ない箇所のみ発動し、センター縛りでも登れることが判明している坂はセンターで登ること」という縛りを追加している点である。
センター縛りで色々な坂に挑むのは時として苦しみを伴うが、ごまかしが効かない世界で、助走をつけてシビアなラインを一直線に貫き通すことによって成功へ導かれることが多い。脚力をつけるトレーニングにもなるし、ライン取りとトラクションコントロールの精度を一層高める練習にもなる。助走をつけた力強い登りによってクリアできた時の喜びは、余力を残しながらインナーローでシャカシャカ登ってクリアした時よりも遥かに大きい。
たぶん、自分の中に芽生えたこの「インナー封じ」の流れを極限まで突き詰めたものが「シングルスピード」の境地なんだと思う。
その後D(B)を下る。浮石や溝の多いヘアピンが続く、勾配の緩い廃林道で、正直言って面白くないなーと思い、2年ほど行かなくなったトレイルだが、いざ下ってみると全然美しく下れず、ストレスがたまってきていることに気づいた。雑な下り方でも痛い目に遭わずに下れる易しさについて、かつての自分は「易しすぎてこのトレイルは自分には向いていない」と捉えた。だがそれは高慢な態度に起因する誤った解釈であり、正確には「浮石や溝のあるヘアピンの処理という、苦手なことに向き合うのが嫌で」近づかなくなったのではないだろうか。
そう考えると、「自分の雑な下り方に真っ向から向き合えるトレイル」でもある。
「発想を変えるというのはこういうことか」と自分の中で新しい発見が出来た。
今度から、このトレイルも定番練習コースに入れるつもりだ。
その後、京都を去る前に是非クリアしてみたいチャレンジ坂として「陵トレイル入り口のチャレンジ坂」へ向かった。
これは、2年前に朝ライドで連れて行っていただいた際に、mineさんやTKPさんが、どう見てもクリアできなさそうなゴッツイ岩を指差して「チャレンジ坂」と呼び、果敢にトライされていたのを見て、非常に強烈な印象を持ったセクションを含む坂である。
最難箇所の全景は以下の通り。
昨年、何度もチャレンジした結果、股間を痛打するという憂き目に遭って以来来ていなかったが、今の自分の実力で登れるか確かめてみたかった。
しかも、京都屈指のトレイル登坂スキルをお持ちのmineさんやTKPさんが「チャレンジ坂」認定するということは、客観的に見ても成功できる可能性があるということだ。
で、今日トライしてみた。
チャレンジ坂直前の分岐点スタート、終点はチャレンジ坂を上ってしばらくしたところにある峠に設定。
一発目は失敗。
突破口が一向に見えない岩に絶望しかけるが、一箇所「これはもしかして」というシビアなラインを発見。
インナーローでないと当然登れないが、その上で「一直線に迷い無く貫く」必要がある。だが、これはセンター縛りを基本とする最近の自分が特に鍛えてきたことで、今こそ発揮する時である。
で、次に思い切ってその新ラインを攻めたところ...
リアタイヤが、今までに登りでは発したことが無いようなガリガリ音を立てながらも、なんとか成功!
リアが空転するギリギリの所だったことを体感したが、ノブの高いWildGrip'Rのワイルドさに助けられて成功できた。
その後、そのまま峠まで登りきってチャレンジ終了。
あのゴツイ岩の強烈な印象から、「失敗しても悔いは無い」と自分でも事前に思い込んでいたが、思いがけず成功できた。
自分でもびっくりでした。
その後、D(D)に1年以上ぶりに寄った。
D(D)は入り口に有名な2段ドロップオフがあり、以前はビクビクしながら通っていたが、今回行ってみたら、意外にもそんなに大したことは無かった。
D(D)は序盤は走りやすいが、後半はドロップオフや石の多い掘割を激ダウンする。この後半も苦手意識を持っていたが、今日行ってみたら大したことは無かった。前回はサスが壊れかけの状態だっただけに、壊れたサスで走るのはトレイルライドの楽しさを走りにくさ、恐怖に変換してしまうので避けた方が良いな、と(当たり前のことを)再認識した。
トレイル出口で、これからこのトレイルを担ぎ上がって下るというMTBのおじさんに遭遇。これをピストンというアグレッシブさに驚嘆した。