8/22~28 MTBツーリング#4[信州強化ソロ合宿] 5日目(小諸~鹿曲川林道~大河原峠林道~八ヶ岳林道~南八ヶ岳林道~川上村)
この日は自転車部の大OBのヒデさん(04入学)とデュエット。ここまでの5日間ソロだっただけに、一緒に話しながら登れる人(and楽しさを共有できる人)がいるというだけでも大変ありがたく幸せだ。
昨日の夜に浅科の道の駅で合流。出会うなり、嬉しくて矢継ぎ早に色々と一方的に話してしまい、「数日間ソロツアーをしただけでこんなにもコミュ障になってしまうのか」と、冷静になってから自分でも驚いた。
思えば、誰とも喋らなさ過ぎて、コンビニの店員さんとの「お箸おつけしますか」程度の会話でも、相手が話し始めたところにこちらから被せる感じに話してしまって、ぎこちない時間が過ぎたりと、一人ぼっちで誰とも話さずに旅をすることの負の側面を感じてしまった。
小諸から八ヶ岳を、廃道になりかけの林道を使って真っ直ぐ縦断して川上村まで行くのがこの日の行程。
朝5時出発でまずは鹿曲川林道へ。
<鹿曲川林道>
「山さ行がねが」で紹介されていた、一部廃道化した元有料道路。
盛夏のため、レポートで見た感じよりも草が生い茂っており、一層廃れた感じの印象を受けた。
路面状況も悪く、亀裂や落石がたくさんある場所もあったが、そこは29erのMTBの真価を発揮してトレイルで使うようなテクを発揮しまくり、乗車したまま障害物を突破。
こういう時、京都周辺の山でせっせと修行してきた成果を遠征先で応用・発揮できることに喜びを感じてしまう。
ただ、落石が多い場所も幾つかの石が人為的にのけられて道が作られており、見た目に反して乗車したままの突破も比較的容易だった。
廃道区間終盤には、路肩に滝があるという見所スポットも。
どれくらいの区間が実質的な廃道になっているのか分からずに突入したが、廃道区間ではMTBならばほとんどが乗車したまま攻略でき、タイムロスなくあっさりと終点に辿り付いた。路面のアトラクションあり、見所ありと、鹿曲川林道は廃道初心者にも自信を持ってオススメできる道である。
林道終点から始まる別荘地帯を登り、標高2030mの大河原峠直前で、今度は大河原峠林道に入る。
この林道は、一部区間が標高2000mを越えるダート林道である。
序盤は超快適なダート。
途中で、左折して八千穂に降りるか直進して大河原峠林道を終点まで行くかの分岐が分かれているが、直進する本道の入り口が通行止めの廃道状態になっていて少し焦った。
こんな感じの笹薮を漕ぎ漕ぎすること数百メートルで道が開けてきたのでホッとした。
これが数キロにわたって続くようだったら、八千穂方面に迂回して降りていたことだろう...。
藪セクションが終わった途端、一気に景色が開ける。
さながら北関東の超有名廃道の塩那道路のようだ(行ったことないけど)。
大きな岩がゴロゴロしており、これまたアトラクションポイントの高いダートだ。
後半は赤ん坊の頭くらいの大きさの岩がゴロゴロする、河原か川底のようなダートに。
これまた、北関東の有名な廃道ダート「鎌房林道」のようだ(行ったことないけど)。
アトラクションポイント高すぎて超楽しい。
この、大河原峠林道の一連の廃道セクションが終わると、今度は2車線はある幅広超快適ダートダウンに。
下りきったところでR299に合流。いやはや大河原峠林道、大変おいしゅうございました。
ちなみにヒデさんのフルリジッドMTBのフロントギアは凄いことになってます。
自転車のコンポはフルXTRで、なおかつ、フロントのアウターは、XTRのアウターチェーンリングの歯をグラインダーで惜しげもなく削り去って作ったバッシュガードという代物。フロントディレイラーは無く、停車してチェーンを直接持って動かすことで前変速をする。
そもそもこの超軽量MTBは担ぎ目的で組まれたもので、ヒデさんの4つ上の先輩のMさんから譲り受けたもの。これくらい年上のOBの方々の持つ自転車は、長年の自転車ツーリング経験に基づくこだわりが凝縮されていますが、たまに常識では考えられないようなパーツ使いがされているので、見ていて大変興味深いです。
八ヶ岳林道はほぼ舗装路でアップダウンの繰り返し。
南八ヶ岳林道は、最高所が1900mをかすめるくらいの高所林道。
八ヶ岳林道の途中から分岐しており、最高所までの200upほどの区間は乾いた砂利深い路面という走りにくいコンディション。
ピークと思しき場所を下った先に、大湧水地帯が。
あたりの原生林の雰囲気とマッチしており、ミネラルウォーターのCMにも使えそうなロケーションだった。
あと、崩れかかった崖の写真。
あとは砂利深いダートを、29erMTBで楽しくかっ飛ばして終了。
朝5時出発で14時には野辺山駅に着き、とても良い「信州での山遊び日和」な一日だった。
ここでヒデさんとは別れ、また一人になった。
寂しさに耐えながら、今ツアーで最も寒い夜になるであろう川上村でソロ野宿をするという、精神的な試練を迎えることになり、川上村に着いた時はちょっとブルーだった。
これにて5日目は終了。
おまけ。
川上村で開けたキャベツ畑沿いの道から、集落内のメインストリートに行く際に、GoogleMapに従って迂回せずに最短距離でメインストリートに合流できる近道を選んで下ってたら、気付いたら廃道になっていた...。
距離も長くは無かったので、藪こぎして突破しましたが、全く予期せぬアトラクションでした。